すべての人が訪れやすい美術館へ
ー神戸ファッション美術館が WHILLを導入する理由

ファッションをテーマにした公立では日本初の美術館であり、「衣」「食」「住」「遊」にわたって生活に潤いを与える「ファッション」の魅力を発信する神戸ファッション美術館様。
平成30年4月1日には世界的デザイナーのコシノヒロコ氏を名誉館長として迎えるなど、新しい取り組みにも積極的に挑戦しつつ「文化」を発信し続ける神戸ファッション美術館様が WHILL Model Cを導入した経緯とは? 事業部長の佐藤様に伺いました。




すべての人が訪れやすい美術館

当館では、アートを通して来館者様に豊かな気持ちになっていただきたいと考えています。
しかし、「ファッション」というテーマの専門性から、ファッション系の学校で学ぶ若年層への発信に偏りがちだったり、1997年設立と建物が古いこともあって、バリアフリーの取り組みにおいて、まだまだ足りていない部分を感じています。
2018年に神戸新聞グループが指定管理を受託して以降、さまざまな視点で新たな取り組みを積極的に展開してきました。具体的には、展覧会のジャンルをファッションだけでなく、ファッションにつながる「アート」ととらえて、幅広い世代に向けた企画展やご家族で参加できるワークショップ、「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」*のように神戸初開催といった新しい展覧会を開催することなどです。

*「グッドデザイン賞」は、ライフスタイルと社会の変化に寄り添いながら「よいデザイン」を選び続けてきた、日本を代表するデザイン賞。1957年に創設。2019年11月-12月、その展示会を東京以外では初めて開催。

WHILLとの出会い

グッドデザイン賞をWHILL Model Cが受賞していたことから、「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」でも展示していただき、それをきっかけにまったく新しい車椅子WHILLのことを詳しく知ることができました。デザイン性の高さと分解性能には驚きましたが、特に気に入った点は静かな走りと運転のしやすさです。
思った以上にスムーズで操作が簡単。免許も不要で走っていて楽しいと感じることができたため、ご来館いただくお客様にも乗っていただけるのではないかと感じました。走りも静かなので、美術館のような空間でも、全く違和感なく溶け込むことができるのではないかと思いました。
ただ、美術館には貴重な展示品がありますし、混雑時は展示室の通路が手狭になりますので、導入のハードルもありました。でも、より多くの方に来館していただきたいという強い想いがあったからこそ、安全性や操作方法等の検証を経て、神戸市とも協議のうえで全国の美術館では初めての導入が決定しました。
美術館ではゆっくり鑑賞することが醍醐味ではありますが、長い時間歩くことが難しい方もいらっしゃると思います。そういった方々にも気兼ねなくご来館いただけるようになると嬉しいですね。




美術館としての新しい気づきを期待

「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」の際には、展示室内の展示をすべて、車椅子に乗った方やお子様でも十分に楽しんでいただけるよう、通常より低い位置に展示しました。
新しい取り組みだったので不安もありましたが、通常よりも幅広い年齢層の方々に来館していただくことが出来ました。 WHILLを導入することで、視点が変わることで新しい「気づき」もあるのではないかと考えております。
WHILLについては、優しい気持ちになる車椅子だなと思います。豊かな気持ちになる。
美術やファッションには、人生を豊かにする力があると思いますし、その意味でもWHILLと当館とは通じるものがあるように感じています。
WHILLが加わることによって、美術館としての幅が広がると考えています。より多くの方に、新しい視線で作品をご覧いただきたい、とにかく一度WHILLに乗っていただきたいですね。「車椅子のイメージを変える」という、WHILL社の新しい価値観への挑戦にも大変共感しています。




神戸ファッション美術館 事業部長 佐藤 愛様

2018年春に神戸新聞グループ(神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)が神戸ファッション美術館の指定管理団体を受託後、着任。「すべての人が訪れやすい美術館」を目指して、さまざまなイベントの企画をはじめ、HPやSNSで美術館の楽しさを伝える情報を日々、発信している。

 

<神戸ファッション美術館でWHILLを利用するにはどうしたらいいの?と思った方は!>

こちらで詳しい利用方法、料金などについてご覧になれます。ご家族で、ご夫婦で、ご友人同士で、、お出かけの際にいかがでしょうか?