車椅子に「自動運転」と「対話」という機能を付加すれば、多様な方々の外出や社会参画をサポートできると考えています。すべての人がショッピングや観光を自由に楽しみ、能力を発揮して社会に貢献し、心から生きがいを感じて笑顔になれる社会を実現したいと考えています。さらに、自動運転で安全な移動を実現することで、ご家族や介助者の「安心安全に過ごしてほしい」という思いも叶えたいと考えています。
自動運転
準天頂衛星「みちびき」による自己位置同定システム、カメラによる画像診断、LiDARによるエリアマップ作成と自己位置同定システムを組み合わせ、屋内外に対応可能な自動運転システムを実現しています。このシステムを組み込んだPCをWHILL Model CRに接続しています。
あわせて、カメラ画像からAI(人工知能)が走行中の障害物を検知・判断することで、危険回避も可能にしています。今後も、利用シーンに特化した人工知能の学習を強化していきます。
対話
AI(人工知能)が、対話を通じてユーザーの好みに合わせた行き先と、最適ルートを提案します。このシステムはWEB上に存在し、ユーザーの端末(スマートフォン、タブレット)を介して、WHILL Model CRと接続しています。
今後は介護現場に特化した対話内容のストックとディープラーニングによる分析を進め、協力企業であるコンピューター・サイエンス研究所様、ゼンリンデータコム様と協力して対話の判断ミスを低減する自然言語処理エンジンの開発を進めます。
走行時の安定性、段差乗り越え性能
もちろん、走行安定性と力強く段差を乗り越える能力も重要です。WHILL Model CRの走行安定性は抜群で、荒れた路面や傾斜の付いた場所でも安心して走行することができます。また、5cm程度の段差なら難なく越えられます。WHILL Model CRであれば、自動運転でも乗っている人が安心できると感じました。
方向転換のスムーズさ
オムニホイールを搭載していることで非常にスムーズな旋回が実現できます。自動運転を行う際、モビリティの動きがカクカクとした、連続性のない動きになりがちなのですが、WHILL Model CRは制御に対する応答性が高く、スムーズに走行できます。これも利用者に安全と安心を提供する重要なポイントだと感じています。
持ち運びのしやすさ
公道での実証実験や、展示会でのデモ走行の際、分解して普通乗用車に車載できることは非常に便利です。例えば、ハンドル型の電動カートを持ち出すには、車載するための大型車両とスロープが必要となり、また運転者が限られる場合があります。WHILL Model CRはその必要がないため、セダンやコンパクトタイプの普通乗用車でも持ち出して実験することができます。移動にかかる労力や費用もかなり抑えられ、とても助かっています。バッテリーの持ちが長いのも嬉しいです。