〜安心快適に働き続けやすい、インクルーシブな職場づくりの一環〜
WHILL株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長 CEO：杉江理、以下「WHILL社」）は、従業員/役員とその家族の健康維持と、介護・仕事の負担少ない形での両立を支援できる企業様向け「WHILL福利厚生パッケージ」が寺田倉庫株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：寺田航平、以下「寺田倉庫」）に導入されたことを発表いたします。超高齢化社会に突入し、介護離職などの課題も浮き彫りになる中、近距離モビリティWHILL（ウィル）を手軽に利用できる社内体制などを早期に構築することで、ライフステージやライフスタイルの変化があっても、誰もがより安心快適に働き続けやすいとともに、ダイバーシティ理解が進んだインクルーシブでウェルビーイングな職場環境づくりに貢献します。
国内65歳以上人口が全体の3割に迫る（注1）など加速する高齢化を背景に、要介護要支援認定者数（2024年、注2）も前年比21.7%増の約723.5万人に上り、今後も増加が予想されています。関連して介護の担い手不足に加え、2人に1人以上が仕事をしながら親や家族の介護に携わっている（注3、図1）とされるほか、介護を理由に離職する人も年々拡大しています（注4、図2）。こうした事態を受け、2025年4月には、働く世代も仕事と両立しながらケアを続けられるようにすべく育児・介護休業法が改正されましたが、企業としてもこうした介護離職への対応とともに、多様な働き方や人材登用などのダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）推進が求められています。
【図1：2人に1人以上が仕事と介護を両立】
【図2：介護を理由に離職する人は増加基調】
寺田倉庫はこれまでも、出産・育児制度の拡充や長期休暇の取得支援、健康増進のための各種補助制度など、従業員のウェルビーイング向上に取り組んできました。今回の導入はその一環で、従業員とその家族の多様なライフステージやライフイベントに応じた支援体制をさらに充実させます。
ウィルは電動車椅子規格で開発され、歩行に不安を抱える方の自立的な外出支援ツールとしても広く活用されています。WHILL福利厚生パッケージでは、導入企業に所属するすべての方が、ご自身やご家族のために、近距離モビリティWHILL（ウィル）を負担が少ない形で購入・レンタルできる社内体制を整備します。負担を抑えながら、ライフスタイルに合わせて柔軟に利用できます。これにより、働く世代の多くが抱える、高齢家族の移動手段や介護などを巡る不安*を解消し、一人ひとりが安心して働き続けやすい職場づくりに貢献します。同時に、障害がある従業員への配慮や多様な人材の採用、柔軟な働き方の浸透など、企業全体のダイバーシティ理解の促進にもつながります。
WHILL社では、導入企業で本パッケージが浸透し活用されるよう、試乗会などを通じた理解促進に取り組んでいます。従業員が実際に製品に触れることで制度を身近に感じ、自分ごととして捉えやすくなります。寺田倉庫でも、こうした取り組みを活用し制度の社内浸透を進めていく予定です。
WHILL社は引き続き、同パッケージの包括的な取り組みを通じ、寺田倉庫をはじめさまざまな導入企業様と連携していく考えです。これにより、導入企業で働く従業員/役員とそのご家族の心身の健康維持をサポートするとともに、障害の有無や年齢、周囲の環境などに関わらずあらゆる人が安心快適に働き、暮らし続けられる社会づくりに貢献してまいります。
*【参考：働く世代が抱える介護などに関する悩み】
公益財団法人 生命保険文化センター（注5）が働く世代（18〜79歳）を対象とした調査によると、親などを介護する立場になった場合について、約8割（74.9％）の人が何らかの不安を感じていると答えました。不安に思うことについて最多だったのが「自分の肉体的・精神的負担」（65.7%）で、「自分の時間が拘束される」や「介護サービスの費用がわからない」なども上位に挙がっています。実際、50代を中心に介護離職せざるを得ない事態（注2）も発生しており、働き手にとっては介護予防や健康維持につながるような支援、家族などの介護まで長期的な目線でケアしてくれるような職場体制の構築が求められています。
注1：総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics142.pdf
注2：障害者差別解消法が改正、2024年4月施行https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html
注3：総務省「令和4年就業構造基本調査」https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/kyouyaku.pdf
注4：厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/gaikyou.pdf
注5：公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査／令和4年度」https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022hosho.pdf
■ウィルについて
ウィルは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。Model C2は高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とし、Model Fは軽量化を実現した折りたためるモデルです。Model Rはスクーター型のハイパフォーマンスモデルで、その場旋回やバッテリー着脱などが可能なため、住環境を選ばず生活に一層取り入れやすいのが特徴です。製品について：https://whill.inc/jp/
＜寺田倉庫について＞
1950年に創業した寺田倉庫は「モノだけでなく、価値をお預かりする」という理念のもと、ワインやアート、映像・音楽メディアなど、専門性の高い保管事業を展開しています。拠点である天王洲アイルでは、「水辺とアート」をテーマに、周辺企業と連携しながら地域ブランディングを推進し、街の活性化にも取り組んでいます。公式HP：https://www.terrada.co.jp/ja
＜WHILL社について＞
WHILL社は「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに、近距離移動のモビリティ・ソリューションでグローバルNo.1を目指しています。ハードウェアとソフトウェアを融合させたサービス体験で、身体状況や年齢などに関わらず、誰もが自由かつ快適に移動や外出を楽しめる世界の構築を進めています。公式HP：https://whill.inc/jp/
