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<プレスリリース>コペンハーゲン空港でWHILL自動運転サービスが運用開始

〜高齢化に伴う旺盛な移動支援ニーズで、欧州でのサービス展開が加速。ドイツ・ミュンヘン空港でも安定提供〜

WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は、スイス・コペンハーゲン空港において、「WHILL自動運転サービス」の運用が開始されたことを発表いたします。高齢化や旺盛な旅行需要でアクセシビリティ環境の整備が急がれる中、航空業界が旅客に提供する従来の移動サービスをロボット化・DX化することにより、安心快適な移動環境を整えると同時に、介助スタッフの身体的負担の軽減や省力化を目指します。

60歳以上の人口は、2050年には世界中で21億人に達すると予測されるなど、世界的に高齢化が進んでいます。また、コロナ禍を経て旅行需要も一層旺盛となる中、歩行に困難や不安を抱える旅客に対する移動支援の世界需要は年10%ずつ上昇すると試算されているとともに、足元のコペンハーゲン空港においても車椅子の介助サービスの提供は1日平均700回に上ります。特に最近は移動支援を求める声の急増に伴い、介助サービスの需要増や待ち時間の延長、スタッフの身体的負担増などが大きな課題となっており、運営コストの上昇や人的リソース不足に対する解決策の模索が重視されています。

こうしたさまざまな課題を解決する1つの策として昨今、WHILL自動運転サービスが注目され、先にはドイツ・ミュンヘン空港でも運用が開始されるなど、日・米・欧の主要ハブ空港などで続々と採用が進んでいます。実際、安心快適な安定運用が評価され、これまでのサービス提供件数は累計約60万件に上ります。

コペンハーゲン空港では、搭乗ゲートまでの長距離移動のサポートを必要とするすべてのお客様が自由に、これまでの車椅子介助サービスに加えて、WHILL自動運転サービスを選択することが可能になります。WHILL自動運転サービスは、あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行する仕組みです。行き先にはお客様が搭乗予定のゲートがあらかじめセットされており、人や障害物を検知し、状況に応じて回避や減速、一時停止をしながらお客様を目的地へ送り届けます。お客様が降車後は無人運転で元の乗り場へと戻ってきます。

WHILL社はコペンハーゲン空港とともに、安心安全を担保した上でのサービス提供を通じ、スタッフの業務的・身体的負担の軽減はもちろん、空港を利用するすべてのお客様に自立的かつ自由で新しい移動体験の提案に貢献いたします。

同時に、WHILL社は引き続き、航空業界の各ステークホルダーと密に連携しながら、WHILL自動運転サービスのグローバル展開を通じ、すべての旅客の安心快適な移動利便性の向上に努めてまいります。

本リリースの英語版はこちら:https://whill.inc/gb/news/falck-introduces-whill-self-driving-wheelchairs-at-copenhagen-airport

 

なお、国際空港評価(注1)では、数ある評価部門の一つに、高齢者や障害がある方などにも配慮された施設を評価する「World’s Best PRM(注2)/ Accessible Facilities」が設けられています。移動環境を整備することはその一環として進められ、国内外の空港でWHILL自動運転サービスの採用が広がっています。WHILL社ではまた、日常的なウィルの利用はもちろん、WHILL自動運転サービスのような事業をはじめ、普段は使わないけれど一時的・短期的にウィルを使いたいといったニーズに応えるため、包括的にさまざまな近距離移動サービスを展開しています。国内外の観光客が日本を訪れる際には、滞在期間中の快適な移動体験を提案するため、ホテルなど希望の場所で受け取れるWHILL社直販のWHILL日額レンタルサービスを用意するほか、国内空港の到着ロビーやターミナル駅、レンタカー会社などでウィルを借りられるサービスも拡充しています。インバウンドを含む昨今の旺盛な旅行需要を受け、予約数は増加基調にあります。

WHILL自動運転サービスについて:https://whill.inc/jp/mobility-service/how-it-works/autonomous-drive

日額レンタルサービスについて:https://whill.inc/jp/daily-rental-r

English / 英語版サイト:https://whill.inc/jp/en/daily-rental-r

 

注1:空港・航空業界の格付け会社英SKYTAX社が、世界の空港や航空会社の評価を行っている。項目は多岐に渡り、移動のしやすさを示す「World’s Best PRM / Accessible Facilities」もその一つ。

注2:PRM = Persons with Reduced Mobilityの略で、主に高齢者や障害がある方、怪我をされた方などを指します。

 

■自動運転モデルについて

自動運転モデルは、自動運転・自動停止機能などを搭載したモデルで、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できます。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却されます。WHILL自動運転サービスは現在、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする国内主要5空港のほか、ロサンゼルス空港やバルセロナ空港など欧米の主要空港で導入されているとともに、国内の病院でも活用が広がっています。詳しく:https://whill.inc/jp/mobility-service

 

<WHILL社について>

WHILL社は「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに、近距離移動のモビリティ・ソリューションでグローバルNo.1を目指しています。ハードウェアとソフトウェアを融合させたサービス体験で、身体状況や年齢などに関わらず、誰もが自由かつ快適に移動や外出を楽しめる世界の構築を進めています。公式HP:https://whill.inc/jp/