前輪には直径を大きくしたタイヤを、動力にはパワフルな高出力モーターを採用することによって、従来の電動車椅子では難しかった最大5cmの段差の乗り越えを実現。でこぼこ道や砂利道もラクラク。車輪が大きく車軸が固定されているので、溝にもはまりにくく安心です。
幅55cmのコンパクトなボディに加え、独自に開発したオムニホイール(全方位タイヤ)によって最小回転半径は約76cmと、狭い場所でも快適な移動が可能です。
3ステップで簡単に分解ができ、一般的な自動車のトランクに収納できます。
*分解時の重さ シート:約14.5kg、メインボディ(後輪):約20kg、ドライブベース(前輪):約14.5kg、バッテリー:約2.8kg
もっと安心して乗っていただくために、万が一動かなくなったとき駆けつけてくれるロードサービスや、ご自身だけではなく対人/対物への事故もカバーした保険「WHILL Smart Care」をご用意しております。また、すべてのタイヤはノンパンクタイヤですので、外出先でのパンクの心配はありません。スマートキーで鍵がかけられて、安心です。
Model Cは介護保険制度や補装具費支給制度の利用実績があります。介護保険制度を利用した場合、月額3000円*ほどでご利用いただけます。補装具費支給制度を利用した場合、40万円〜全額支給された実績があります。
*貸与事業者によって価格が異なる場合がございます。
*自己負担割合が1割の場合。所得等により、変動します。
姫路聖マリア病院の小児科医師で重度障害総合支援センターのセンター長を務められている宮田様は、重い障害のある人々の支援に長年携わられている医師として、著書も多数出版されています。ご自身も幼児期に罹患したポリオのため両下肢が不自由で、2017年11月よりWHILL Model Cをご利用されており、自立という観点から福祉用具の導入についてお話を聞きました。
「ADLからQOLへ」という言葉があるんです。ADL(Activity of Daily Life)の自立とは、要するにトイレ動作や歩行、服の脱ぎ着などの日常生活動作が全部自分でできることを言います。障害がある方の今までのリハビリテーションの目的はADLの自立でした。しかし、1980年のリハビリテーション世界会議からADLを求めるリハビリテーションからQOLを求めるリハビリテーションに変わっていこうと言われ出しました。QOL(Quality of Life)とは、ひとりひとりの人生の質や生活の質のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出していくか、ということを尺度としてとらえる概念のことです。
例えば、1時間以上かけて自分で服を着替え、長時間かけて自分の足で一生懸命に目的地まで歩き、結局自分のしたい活動の時間がとても短くなってしまうAさんより、人の手や機械の手を借りて服の脱ぎ着を15分で済まし、電動車椅子を使って移動を簡単に短時間で済ませることで、自分の活動時間をしっかりとるBさんの方が、人間の自立度として高くなるといった考え方が「ADLからQOLへ」の考え方です。手動車椅子や歩行での移動に支障を感じ始めている人にとって、電動車椅子はQOLの向上に大きな役割を果たすだろうと思います。
自分はまだ歩けるわけですが、しんどい思いをして歩こうとして本来の活動がおろそかになるんだったら、移動手段を電動車椅子で代替した方が、楽に活動ができるし、仕事も充実します。
宮田広善(みやた ひろよし)
姫路聖マリア病院 小児科顧問
重度障害総合支援センター「ルルド」センター長
『子育てを支える療育』など著書多数