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<お知らせ>WHILL社が医療福祉従事者向けセミナー「チームで作るケアプラン」開催

〜専門家によるQOLを一層高めるケアプラン作成方法と、WHILL活用事例を紹介〜 

WHILL株式会社は、2022622日(水)に、「介護の『困った』『知りたい』がわかる本」や「介護予防ケアプラン 作成ガイド」などを執筆する、ケアタウン総合研究所の高室成幸氏(代表取締役)を講師にお招きし、ケアマネージャー様向けに無料オンラインセミナー「チームで作るケアプラン」を開催いたしました。 

2021年度の介護報酬改定に伴う新制度「Long-term care Information system For Evidence(科学的介護情報システム、以下「LIFE」)」の導入で、患者の心身状態に関して累積されたデータベースからケアに関するフィードバックデータが受けられるようになり、介護の質を高めていくためのPDCAサイクルの意識が一層高まっています。今回のセミナーでは、介護サービスの実施に必要なケアプランを軸に、利用者本人の状況・意向と、サービス提供者の『こうしていきたい』という計画を織り込んだ、生活の質(QOL)をより向上させるケアプランの作成方法と、近距離モビリティ(次世代型電動車椅子)WHILLの活用事例について紹介しました。 

ケアプランは、一人ひとりの利用者さんがどのような介護サービスを受ければ、質の高い本人なりの自立した生活が送れるようになるかを考えて、介護サービスを組み合わせた計画書です。高室先生は、多くのケアプランが、担当者一人でアセスメント(状況把握)し、プランニングする「発注書」となってしまい、包括的な介護サービスを提供しにくい傾向にあると指摘。ケアマネージャーや通所スタッフ、福祉用具貸与事業者、ご家族など、利用者さんの介護・生活に関わる全員がチームでプラン内容について合意、連携することで、利用者さんの生活が見えたり、チームケアを全体俯瞰できるようになったりと、自立支援を一層促すことにつながると説明しています。 

高室先生はまた、自身が提唱する「CADL*(文化的日常生活動作)」という考え方を紹介しました。自身の趣味や価値観、意欲などに行動の動機を紐付けることで、「自立(自分で行う)」と「自律(自分で決める)」を促進し、その結果「自分らしい暮らし」を実現できるとしています。 

後半では、WHILLを利用し始めてから外出意欲や頻度が大きく上がったユーザー様の事例を通じ、 目的地まではWHILLで安心・快適に移動し、出先では歩くという併用方法を紹介しました。自転車は10分ほど漕ぐことができる一方で、歩行にふらつきが見られる80代男性はこれまで、何かしたい・出かけたいという気持ちはあっても体力を理由に外出を諦めていたほか、娘さんも父の疲れを心配し、外出時は声をかけずに一人で出かけていました。WHILLを利用する現在は、分解したWHILLを車載してショッピングモールに親子で出かけたり、近所の公園を散歩したりと、外出頻度が増えたほか、状況が落ち着いた後の旅行意欲なども高まっています。

*CADLとは「文化的日常生活動作」の略で、ICFの参加、個人因子と環境因子に依拠。構成領域には「楽しみ、趣味、役割、関係、仕事、参加・交流、価値観」などがあり、日々の行動や健康管理に影響を与える。人間としての尊厳領域であり、心身の機能が低下しても認知症や看取り期まで本人を支える要素となる。 

 

<講師プロフィール> 

高室 成幸(たかむろ・なりゆき)氏 

日本福祉大学社会福祉学部卒。21世紀型の「新しい福祉人材」の育成と地域包括ケアシステムの構築及びケアマネジメントシステムの構築支援を掲げて、執筆・研修・コンサルティングに活躍する。「元気が湧いてくる」講師として、のべ約22万人に研修を行っている。 

 

■オンライセミナー 実施概要 

◇開催日:6月22日(水)18:00〜19:00 

◇方法:オンライン(zoom) 

参加者:約200名 

 WHILL社では定期的に、ケアマネージャー様、 PTOT様を中心とした医療福祉に従事されている方々への無料セミナーを定期的に開催しております。次回の開催は9月を予定しています。 

今後の予定や詳細はこちらからご覧いただけます: https://whill.inc/jp/iryou_kaigo 

 

■データで見るWHILLのユーザー動向 

 WHILL社は、2014年の初号機「WHILL Model A」発表を皮切りに、現在はWHILL Model C2とWHILL Model Fの主力2モデルを世界中で展開しています。ラインアップ拡充とともにユーザー層も広がっていき、WHILL社が実施したオンライン調査(注)によると、WHILLユーザーの7割以上が歩行可能であると回答しました。 

 また、普通型電動車椅子は通常、介護保険を使って普通型電動車椅子を利用する場合は通常、要介護度2以上で適用されますが、WHILLを介護保険でレンタルする方のおよそ半分は要介護度1以下と、身体状況がより軽度な方にも使っていただいています。 

WHILLユーザー 歩行距離別 割合(%)】

福祉用具貸与事業者さま WHILLのレンタル利用者 介護度別 割合(%)】 

注:WHILL社 2022年3~4月実施 ユーザー対象オンライン調査 170ss 

■WHILL Model C2について

WHILL Model C2は高いデザイン性と、5cmの段差乗り越え、回転半径76cmの小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とした近距離用のモビリティです。製品について:https://whill.inc/jp/model-c2

<WHILL社について>

WHILL社は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、世界中で近距離移動のプロダクト・サービスを展開しています。2012年5月に日本で創業し、2013年4月に米国、2018年8月にオランダ、2019年12月には中国に拠点を設立しました。近距離モビリティWHILLの販売、レンタルサービス、及びシェアリングサービスの3事業を展開し、販売とレンタルサービスの事業では高いデザイン性や操作性などを備えたWHILLを、20以上の国と地域で展開しています。シェアリングサービスの事業では、自動運転とマニュアル運転の両形態を活用し、スポット的にだれもが目的地まで安全かつ快適に移動できるプラットフォームを提供しています。3本柱の事業を通じ、歩道だけでなく屋内まで走ることができ、他の移動手段では行けなかった、どんな場所にもつながる世界を構築します。