〜高齢化と旅行需要増で高まる移動支援ニーズに応え、快適な移動環境の整備と空港の運営効率化に貢献〜
WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は“世界一の空港”(注1)としても知られるシンガポール・チャンギ国際空港において「WHILL自動運転サービス」が採用されたことを発表いたします。世界的な高齢化や旺盛な旅行需要でアクセシビリティ環境の整備が一層求められる中、航空業界が旅客に提供してきた従来の移動支援サービスを、WHILL自動運転サービスでロボット化・DX化することにより、安心・快適な移動インフラの整備と、介助スタッフの身体的負担の軽減や省力化を同時に目指します。
60歳以上の人口は2050年に世界で21億人に達する(注2)と予測されるなど、高齢化は世界的に加速しています。あわせてコロナ禍を経た旅行需要の回復・拡大に伴い、歩行に困難や不安を抱える旅客からの移動支援サービス(PRMサービス、注3)へのニーズは世界的に高まり続けています。一方、航空業界の人的リソースには限りがあり、介助サービスの需要増加や待ち時間の長期化、スタッフの身体的負担増大といった課題が顕在化しています。運営コストの上昇や人的リソース不足への対応策を講じることは、業界にとって急務となっています。チャンギ空港でも、PRMサービス利用者は2023年から2025年にかけて20%増加し、現在は1日平均2,000〜2,500名規模で推移しています。
こうした課題の解決策の一つとして昨今、WHILL自動運転サービスが注目され、日・米・欧の主要ハブ空港などで続々と採用が進んでいます。実際、安定した運用実績が評価され、サービス提供拠点は空港を中心に世界約30拠点へと広がり、累計のサービス利用件数は100万回を突破しています(注4)。今回のチャンギ空港での導入も、WHILL社のこれまでの採用・運用実績が評価され、数あるサービス提供事業者の中から選定されたものです。
配備をするSATS社スタッフ
SATS社本部センターでは遠隔でウィルの位置や状況を管理
WHILL自動運転サービスでは、一人乗りのモビリティWHILL(ウィル)が、あらかじめ収集した地図情報と、先進的なセンサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら、広い空港内の特定の目的地まで自動走行し、降車後は無人のまま元の場所へ戻ります。チャンギ国際空港ではターミナル2&3に計18台を導入し、旅客向けサービスなどを手掛けるSATS社(注5)のスタッフが遠隔操作で、着陸スケジュールに応じて特定の到着ゲートへウィルを配備します。配備されたウィルは到着ゲートで降機してくるお客様をお迎えした後、PRMラウンジ(SATS Passenger Special Services Lounge)まで自動運転で送り届けます。乗り継ぎの場合、ウィルが再度ラウンジへと配備され、お客様を乗せて予定の搭乗ゲートまで向かいます。同サービスの対象は、シンガポール航空をご利用の、年齢や身体状況などによって移動にお手伝いを必要とするお客様です。従来スタッフが対応してきたPRMサービスの約10%がWHILL自動運転サービスに置き換わっており、1日100名を超えるお客様にご利用いただくとともに、介助スタッフの負担軽減にもつながっています。
乗車中のお客様
配備され、お客様の降機まで待機するウィル機体
WHILL自動運転サービスによる省力化は、従来の車椅子の手動返却にかかる身体負担と工数の低減、スタッフがより手厚い旅客対応に注力できる環境を整えます。これにより旅客体験の向上と、空港やPRMサービス事業者の運営最適化にも貢献いたします。WHILL社は引き続き、航空業界の各ステークホルダーと密に連携しながら、安心・安全性を担保した上でのサービス提供を通じ、空港を利用するすべてのお客様に自立的かつ自由で新しい移動体験を提案してまいります。
国際空港評価では、数ある評価部門の一つに、高齢者や障害がある方などにも配慮された施設を評価する「World’s Best PRM / Accessible Facilities」が設けられています。移動環境を整備することはその一環として進められ、WHILL自動運転サービスはそれに資するとして国内外の空港で採用が広がっています。
◼️チャンギ国際空港 WHILL自動運転サービス 概要
導入台数
計18台
運用エリア
チャンギ国際空港ターミナル2&3
対象
シンガポール航空をご利用の、年齢や身体状況などによって移動にお手伝い(PRMサービス)を必要とするお客様
サービス内容
着陸スケジュールに応じて到着ゲートへ配備し、PRMラウンジまで自動走行で送迎(乗り継ぎ時は再配備)
注1:チャンギ国際空港は、空港・航空業界の格付け会社英SKYTRAX社による国際空港評価によって「World’s Best Airport 2026」に選出。同空港はこれまでにも計13回にわたり同賞を得ています。
https://skytraxratings.com/2026-world-airport-awards-are-announced#google_vignette
注2:世界保健機関(WHO)「Ageing and health」https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/ageing-and-health
注3:PRM = Persons with Reduced Mobilityの略で、主に高齢者や障害がある方、怪我をされた方などを指します。
注4:WHILL社調べ、2026年6月時点
注5:SATS社はシンガポールを本拠に、チャンギ空港で移動支援サービスを含む旅客向けサービスなどを提供しています。https://www.sats.com.sg/services/ground-handling/cargo-passenger
■WHILL自動運転サービスについて
WHILL自動運転サービスは、自動運転・自動停止機能などを搭載し、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できます。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却されます。WHILL自動運転サービスは現在、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする国内主要5空港のほか、ロサンゼルス空港やバルセロナ空港など欧米の主要空港で導入されているとともに、国内の病院などでも活用が広がっています。
詳しく:https://whill.inc/jp/mobility-service/how-it-works/autonomous-drive
<WHILL社について>
WHILL社は「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに、近距離移動のモビリティ・ソリューションでグローバルNo.1を目指しています。ハードウェアとソフトウェアを融合させたサービス体験で、身体状況や年齢などに関わらず、誰もが自由かつ快適に移動や外出を楽しめる世界の構築を進めています。WHILL公式HP:https://whill.inc/jp