〜すべての人が利用できる革新的な近距離移動のモビリティとサービスのあり方についてディスカッションしました〜
WHILL株式会社の代表取締役社長 CEOを務める杉江が、2022年5月18日(水)〜20日(金)にドイツのライプチヒで開催されたInternational Transport Forum(ITF、国際交通フォーラム)2022 Summitに、日本の交通事業者を代表して登壇しました。講演では「包括的なイノベーションの推進:交通の役割」をテーマに、ご高齢の方や足腰に障害がある方を含むすべての人が利用できるような、革新的な近距離移動のモビリティとサービスのあり方についてディスカッションしました。
ITFは、加盟64カ国の交通担当大臣、交通・モビリティ業界をけん引する企業の代表、学識者らが集まり、国際社会において戦略的に重要なテーマに沿った交通政策を検討する国際機関です。毎年5月にドイツのライプチヒにおいて全加盟国によるサミットが開催され、2022年は「インクルーシブ(包括性)」をテーマに、さまざまな講演やパネルディスカッションが実施されました。日本からは今回、WHILL社を含む2社が交通関連企業の代表として登壇しています。
WHILL社の代表 杉江は「包括的なイノベーションの推進:移動手段の役割」をテーマに、ご高齢の方や足腰に障害がある方を含むすべての人が利用できるような、革新的な近距離移動のモビリティとサービスの在り方についてプレゼン、ディスカッションしました。プレゼンパートでは、日本が超高齢化社会に突入する中、世界でも高齢化の加速に伴い歩行困難者は2025年には2億人に達すると言及。歩行領域・屋内・施設内の移動をカバーするソリューションが限定的である中、WHILL社は革新的なモビリティとサービスを活用し、ハードウェアとソフトウェアの両輪で近距離移動のインフラ構築を進めていることを紹介しました。また、「包括的なイノベーション」は「既存のイメージ(パーセプション)を変える」ことであり、その重要な役割を担う一つがデザインであるということを、メガネの進化の過程を例に挙げながら説明しています。
ディスカッションパートでは、他のスピーカーとともに、高齢化社会のモビリティのあり方や女性が安全に歩けるためのソリューション開発、社会全体でより良い歩道を作る政策策定などについて議論しました。特に、3つ目のトピックでは、より良い歩道を整備していくためにグローバルでデータを収集・分析し、バリアフリーなインフラ構築に活かしていく重要性などについて活発に意見を交換し合いました。
WHILL社は引き続き「すべての人の移動を楽しくスマートにする」というミッションを掲げ、近距離移動のプロダクトとサービスで世界をつなげてまいります。
ITFについて:https://2022.itf-oecd.org/event/powering-inclusive-innovation-role-transport