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<プレスリリース>WHILL社と帝人、病院でのWHILL自動運転サービスの実装拡大目指し協業

〜広い院内での患者・医療従事者の移動や業務負担を軽減し、医療サービス向上に貢献〜

WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)と、帝人株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長執行役員 CEO:内川哲茂、以下「帝人」)は、このたび、主に医療機関などにおいて患者さんの負担を軽減しながら快適に移動できるWHILL自動運転サービスの普及に向けた実証事業を開始することを発表いたします。広い施設内において、患者さんの移動負担はもちろん、医療従事者の業務負荷を軽減することで医療サービス向上を目指します。

医療機関では患者さんの転倒防止などを目的に施設内のバリアフリー化が進んでおり、誰もが利用しやすい施設環境の整備が目指されています。しかし、怪我や病気、高齢により移動に不安がある患者さんの中には、特に広い病院内での病室や検査室などへの移動自体に身体的・精神的な負担を感じる方がいらっしゃいます。

また、病院内で車椅子を利用する場合、医療従事者が患者さんに付き添うケースも多く、時間や労力の面で医療従事者に負荷が生じており、人的資源を診療に集中しづらいという課題があります。

WHILL社はこれまでも、さまざまな医療機関においてWHILL自動運転サービスの活用に取り組んできましたが、このたび、在宅医療事業や医療・介護多職種連携システム「バイタルリンク」などの地域包括ケア関連サービスを展開する帝人と協業し、医療機関などに向けてWHILL自動運転サービスの普及を目指した実証事業を開始するに至りました。

両社は、2024年3月末までの本実証事業の中で、WHILL自動運転サービスを用いた患者さんによる満足度調査および、本サービスを活用したことによる医療従事者の診療への集中化の検証を進めてまいります。

 

■WHILL自動運転サービスについて

WHILL自動運転サービスとは、デザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティ(一人用の乗り物)に自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」を活用し、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できるサービスです。機体は、あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却されます。

詳しくはこちら:https://whill.inc/jp/maas

<WHILL社について>

WHILL社は、2012年5月に日本で創業し、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、20以上の国と地域で近距離移動のプロダクトとサービスを展開しています。主な事業は、高いデザイン性や操作性などが特徴の近距離モビリティWHILLの開発・販売、およびWHILLを活用して気軽な移動体験を提供するモビリティサービス(法人レンタル/自動運転)です。WHILL社は2事業を柱に、近距離の中でも、他の移動手段では行けなかった、歩行領域(歩道・屋内外)の移動をカバーすることで、誰もがどんな場所にもつながる世界を構築します。

<帝人株式会社について>

帝人グループは、1918年6月に日本初のレーヨンメーカーとして発足し、現在は「マテリアル」、「ヘルスケア」、「繊維・製品」、「IT」という領域で事業を展開しています。帝人グループは、持続可能な社会実現に向け、「環境価値」、「安全・安心・防災」、「少子高齢化・健康志向」の 3 つの社会課題へのソリューションを提供し、「未来の社会を⽀える会社」になることを長期ビジョンに掲げています。ヘルスケア領域では、長期ビジョンの達成に向けて「より支えを必要とする患者、家族、地域社会の課題を解決する会社」になることを目指しています。