お客様の声

Customer's Voice

周りからの視線が変わったことで、自信を持てるようになりました。

現在中学2年生の渡井様は先天性の病気のため、手動車椅子と杖を使用していました。2018年3月にWHILL Model Cを購入、杖と併用されています。病気とどのように向き合っているのか、ご本人とお母様が丁寧に語ってくださいました。

 

H.C.R.で一目惚れ、購入を決めました。

小学生の時は、母の自転車での送迎と歩行器を使って学校へ通っていました。中学に上がる時、本当は仲良しの友達が行く地元の中学校に通いたかったのですが、建物が古くて階段しかなかったため、2駅先のエレベーターのある中学校に通うことになりました。朝は母に手動車椅子を押してもらって登校し、校内は杖で移動。帰りは、一人の時は車椅子を歩行器のように押しながら帰っていました。でも学校から駅まで徒歩10分ほどの距離に30分近くかかり、疲れて駅のベンチで眠り込んでしまうことも何度かありました。

中学1年の夏に病院の先生と相談し、電動車椅子を探すために国際福祉機器展(H.C.R.)へ行きました。いろんな製品を見ましたが、WHILLに一目惚れし、補装具費支給制度を使っての購入を決めました。車椅子に乗っているときにジロジロ見られることが嫌だったのですが、WHILLは車椅子っぽくなくて、テーマパークのアトラクションにもありそうな見た目なので、今まで感じていた視線が変わってくれるのではないかと思いました。

 

友達のペースについていけませんでした。

以前、友達と初めて吉祥寺へ遊びに行きました。その時は杖を使って行ったのですが、途中で疲れてしまって友達のペースについていけなくなりました。「ここで待ってて」と言われ、ベンチで30分ぐらい一人で待ちぼうけ。友達も気を遣ってくれたのだとは思いますが、とても淋しかったです。楽しいお出かけのはずが、疲れきった体と重い気持ちで帰宅しました。

WHILLがある今では自由自在に動けるので、友達との外出も楽しめるようになりました。今度、鎌倉の校外学習にもWHILLで行きます。

 

私の病気の代わりにWHILLに注目してもらえます。

中学生は良くも悪くも、大人より正直な視線を向けてきます。以前の車椅子からWHILLに変えて、「私の身体に対する好奇の目」から「WHILLという乗り物への興味」に変わったと私は思います。

一般的な車椅子では「なぜ車椅子に乗っているの?」と病気のことを聞かれることが多かったです。隠しているつもりはないのですが、いちいち説明することを面倒くさく感じており、いい気持ちにはなりませんでした。

WHILLに乗っていると、みんなWHILLのかっこよさに注目しています。私の身体ではなくてWHILLに視線が集まっているんです。「かっこいい」とか「すごい、高いんでしょ?」とよく言われます。「乗ってみたい」と言う子も多いので、よく学校で乗せてあげます。可愛い靴やおしゃれな文房具と同じように、WHILLは自慢することができます。人目を避けることなく、自信を持って外に出かけられるようになりました。

 

「本当はもっと行きたい場所があったんだ」と気づきました。

WHILLを使い始めてから、電車に乗って大きな本屋にふらっと出かけるようになりました。いままではあまり行かなかったんですよ。必ず行かなければならない場所ではないので、わざわざ母に連れて行ってもらうほどではなかったのです。「私、本当はもっと行きたい場所があったんだ」って、WHILLに乗ってから気づきました。

 

一人で海外留学にチャレンジしました。

以前家族でオーストラリアに行き、日本とはまた違った自由な雰囲気に興味を持ちました。明るく気軽に手を貸してくれるところや、いろいろな人種がいて、車椅子に乗っている私を特別視しないところが面白いと思い、2018年の夏休みにブリスベンに一人で2週間留学してみました。

ホームステイ先の方にWHILLの分解方法の動画を見せたら、すぐに覚えてくれて、自動車に積んでいろいろな場所に連れて行ってくれました。もっと英語を上手に喋れるようになって、今度は長期留学をしたいです。

 

<お母様の声>

さまざまなツールを使ってどんどん外に出ていって欲しいです。

娘は今、思春期という時期でもあり、普通校に通っているのでなおさら「他の子ができるのに、自分はできない」と葛藤することも多いようです。学校という集団行動の場では気づきにくいかもしれませんが、大人になってみると「自分の力だけでできないこと」は誰しもあると気づきますよね。「できないことはできない」と割りきって考えて良いと思っています。

訓練して何でも自分一人でできるようになることが自立だとは思っていません。高い棚の上のものが取れなくて困ったときには、道具を使うとか、背の高い人に「届かないから取って」と言うとか、または「ここをこうしてもらったら自分でできる」と他の人に言うとか。それで、自分の思うような結果が得られれば良いのではと思います。

これからもWHILLのような便利なものや、他のツールを使っていろいろなことにチャレンジし、娘にはどんどん外に出ていって欲しいと思っています。今回のオーストラリアへの留学も、半ば背中を押すように行かせました。まだまだ日本では、障害に対して凝り固まった視線や偏見を感じることが多くあります。娘自身にも、いろいろな世界を自分の目で見て、さまざまな人がいることを知り、多様な価値観を学んでいってもらいたいです。

 

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