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電動三輪車、シニア向けの電動アシスト自転車 高齢者向け乗り物の選び方

電動三輪車やシニア向けの電動アシスト自転車など、高齢者や歩行に不安を抱える方向けの乗り物にはいくつかの種類があります。どれを選ぶとしても、高齢者向けの乗り物の選び方には基本となるポイントがあります。電動三輪車をはじめとする高齢者向けの乗り物のメリットとデメリット、選び方のポイント、それぞれの特徴や違いについて詳しくご紹介します。

目次

そろそろ自転車が不安、危ない。高齢者におすすめの移動の手段は?

シニア向けの電動アシスト自転車のメリット・デメリット

高齢者の乗り物の選び方のポイント

シニア向け乗り物 電動アシスト自転車、電動アシスト三輪車、シニアカーの違い

さまざまな世代に選ばれる歩道のスクーターという選択

そろそろ自転車が不安、危ない。高齢者におすすめの移動の手段は?

子供から大人まで、ちょっとした距離のお買い物やおでかけに、よく利用される乗り物の自転車。しかし、年齢を重ねていくにつれて、自転車の運転に不安や危険を感じる方が増えるのも事実です。

加齢によるいろいろな変化

高齢者は、加齢とともに筋力やバランス力といった運動機能だけではなく、理解力や判断力などの認知機能も低下します。車や歩行者などの往来が激しい道路での自転車の運転や、路面状況の悪い道路では、危険性が増すだけではなく、事故に遭ったり起こしたりするリスクも高めることになってしまいます。

保険会社の調査によると、高齢者の自転車運転中の事故は、車との衝突が約88%※を占めます。そのうちの4割強が自転車運転中の高齢者側に安全確認上での問題があり、出会い頭の事故だとしています。また、衝突や転倒による骨折などの負傷は、その後回復したとしても、外出の機会が減ったり、社会参加への意欲を失ったりなど、QOL(クオリティ・オブ・ライフ「生活の質」または「生命の質」)に大きく影響する可能性があるでしょう。

※参照:東京海上日動火災保険 安全運転ほっとNEWS「高齢者が自転車に乗っていたら?高齢歩行者を見かけたら?

自転車は登り坂では漕ぐのに力を要し、逆に下り坂だと加速してしまいます。そのため、十分な筋力や判断力が必要になります。乗っていてふらついたり、ハンドルやブレーキ操作に不安を覚えたりするようであれば、より安心できる乗り物を選びましょう。

自転車とあわせて検討しよう

一定の行動範囲を保ちつつ、安心かつ安全に移動できる手段を考えたときに候補にあがるのが、シニア向けの電動アシスト自転車や電動アシスト三輪車、シニアカーのような高齢者向けの乗り物です。

シニア向けの電動アシスト自転車のメリット・デメリット


近年、シニア向けの乗り物の中で注目を集めているのが、電動アシスト自転車です。電動アシスト自転車には、どのようなメリットとデメリットがあるかを確認しておきましょう。

軽い力で運転ができる

加齢による身体的機能の低下を補ってくれるというのが、電動アシスト自転車のメリットです。電気の力でアシストしてくれるため、漕ぐ力が少なくて済みます。荷物の運搬や上り坂での移動が軽い力でできるようになるのは、筋力に不安のある高齢者にとって非常に便利だといえるでしょう。その一方で、知っておきたいリスクもあります。

電動アシスト自転車は高齢者にとって危険な側面も

電動アシスト自転車には、高齢者にとって危険な側面もあることを知っておきましょう。

具体的には、運転時のスピードや急発進、車体の重量、転倒、ふらつきなどです。

普通の自転車のスピードは、時速12~19kmといわれていますが、電動アシスト自転車の場合は、最大で時速24km※までモーターがアシストします。モーターによるアシストは、人の力の2倍までと道路交通法で定められていますが、一部には人力不要で動いてしまう商品もあるようですので、注意が必要です。ペダルを踏み込んだときに急発進するという事例も報告されています。

※参照 国民生活センター 「道路交通法の基準に適合しない電動アシスト自転車に注意

電動モーターが搭載されている分、車体の重量が大きくなるのも特徴です。普通の自転車が15~20kgなのに対して、電動アシスト自転車は20~30kgといわれています。ふらついたときの立て直しや転倒した際の引き起こしには、かえって力が必要になってしまいます。

高齢者の乗り物の選び方のポイント


高齢者の加齢による身体機能の低下や事故の危険性を踏まえて、自転車の次の乗り物を選ぶことが大切です。選び方にはポイントがあります。どのような点を考慮して選んだらいいのか、ここで確認しておきましょう。

低重心・低床

高齢者はバランスを取りにくくなるため、ふらつきや転倒を防止する低重心かつ低床タイプの商品を選びましょう。そのほうが、乗り物の安定性が高まるからです。低床とは、乗るときに足を大きく上げなくても、またぎやすくなっているデザインを指します。小柄な方も、安心して乗り降りできるでしょう。

車体が軽い

車体の軽さも、高齢者やシニア向けの乗り物選びのポイントです。車体の軽さは、運転性や走行距離に影響します。乗車中のふらつきや転倒の際にも、車体が軽ければ支えやすく、引き起こしやすいため、より安心だといえるでしょう。

安全性、安定性

ふらつきや転倒のリスクをできる限り下げたいのであれば、二輪車ではなく三輪や四輪車にするという選択肢もあります。二輪車より重量が若干重くなることや駐輪スペースの利用に配慮が必要になるものの、安定性は抜群です。荷物もたくさん運べます。

シニア向け乗り物 電動アシスト自転車、電動アシスト三輪車、シニアカーの違い

高齢者やシニア向けの乗り物の選び方を見てきたところで、具体的な候補を見ていきます。電動アシスト自転車と電動アシスト三輪車、シニアカーのメリットとデメリットをそれぞれ確認しましょう。

ポイントとなる電動アシスト機能には、電動アシストとフル電動という2種類があります。電動アシスト機能は人の漕ぐ力とモーターを併用し、フル電動は人が漕がなくてもモーターの力だけで動きます。

電動アシスト自転車


電動アシスト自転車は、自転車に電動アシスト機能がついたものです。価格帯は10~20万円で、手頃なものでは約7万円というものもあります。しかし、低床ではないタイプや折りたたみ式のものなど、高齢者の身体機能によっては適切とはいえない場合もあるでしょう。種類も豊富にあるので、低床タイプや軽量のものを選ぶと安心です。

メリット:従来の自転車と同じ操作性。軽い力で運転できる。

デメリット:歩道を走行できるのは70歳以上の場合。その場合も歩行者への配慮が必要。ふらつきや車体の重さなどに耐えられる筋力やバランス力が不可欠。

電動アシスト三輪車


電動アシスト自転車よりも安定性の高い電動アシスト三輪車は、後輪が二輪になっているタイプが一般的です。荷物を入れるカゴは、前後ともについている場合が多く、買い物や荷物の持ち運びに便利です。価格帯は15~20万円強となっています。

メリット:軽い力で運転できる。電動アシスト自転車より安定性が増す。

デメリット:走行する際の幅を取る。カーブや傾斜走行時のハンドル操作や重心移動がやや難しい。歩道走行可能なのは70歳以上の場合で、その場合も歩行者への配慮が必要。

シニアカー・電動カート


電動アシスト三輪車よりも安定性に優れているのが、フル電動のシニアカー(電動カート)です。シニアカーも電動カートも、ハンドル付きの電動車いすを指します。三輪タイプもありますが、多いのは四輪タイプです。価格帯は15~35万円と高齢者やシニア向けの乗り物の中ではもっとも高く、高性能なタイプではそれ以上の価格になることもあります。

価格帯が高いことを受け、購入にあたって補助金を支給する自治体もあります。年齢や自動車運転免許を保有していないなどの条件がありますので、確認しましょう。介護認定を受けている場合、介護保険を利用してレンタルが可能です。

メリット:漕ぐ必要がない。歩道を走行できる(歩行者扱い)

デメリット:スピードが遅く感じる、価格が高め

日常的に運動を心がける高齢者は、自転車の次の乗り物を何にしようか考える際、電動アシスト付きの自走式タイプを希望する傾向があるといわれています。しかし、電動アシスト付きという点で運動量をあまり期待できないことに加えて、ケガや事故のリスクも決して低くはありません。

価格は高めですが、いずれ乗り換えることを考えると、早めにシニアカーに乗り換えたほうがコストを低く抑えられるでしょう。少しでも運動を、とお考えなら移動に労力を使わず、出かけた先で運動や買い物を楽しむ方が、行動範囲も広がって、運動にも心の健康にもつながるようにも思います。

シニアカーについてくわしくはこちらの記事も参照してください。
「シニアカー、電動カートを知る 免許や公道での扱い 保険の使い方」

さまざまな世代に選ばれる歩道のスクーターという選択


電動アシスト自転車と電動アシスト三輪車は、自転車に分類される乗り物です。道路交通法の軽車両にあたり、先にも少し触れましたが、70歳未満の方の場合は原則として車道を走るよう定められています。現実として、自転車道が整備されていなかったり、あっても狭かったり、路上駐車の車で塞がれていたりなど、車道を走るほうが危険かもしれません。しかし、ルール上ではそのようになっています。

そこで、移動手段として提案したいのが歩道のスクーターという選択肢です。歩道を走れるおしゃれな乗り物で、「動こう」「出掛けよう」という気持ちにつなげましょう。一線を画したスタイリッシュなデザインで、画期的な技術によって支えられる快適な機能性と安全安定性を兼ね備えた、歩道のスクーター WHILL Model S(ウィル モデル エス)やWHILL Model R(ウィル モデル アール)がおすすめです。
いずれも免許もヘルメットも不要で、道路交通法上「歩行者」扱いとして、歩道など歩行領域を走ります。
「少しでも運動を」という気持ちで、フル電動の乗り物にためらいを感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、運動は移動のためではなく、移動ツールを賢く取り入れながら外出頻度や行動範囲を広げた上で、出掛けた先で気分良く楽しむことをおすすめします。

自転車のような気軽さながらも、シンプルかつ抜群の安定感

Model Sは必要十分な機能と4輪での走行安定性を備えながら、今までにないシンプルかつ洗練されたフル電動のシニアカーです。自転車のような気軽さや慣れ親しんだハンドルによる簡単な操作性を持ち合わせつつ、乗り降りのしやすさや屋外を長く走行していただきやすいことなどが特徴です。まるでスクーターのようなデザインが受け入れられ、近場の移動手段として車と併用されることも多いです。

スピードは最大時速6kmと、早歩きくらいの速度で、お好きな速さに調節が可能です。段差乗り越えは7.5cmまで、凸凹道などの悪路も走行できるパワフルさもあります。家庭用のコンセントで充電ができ、フル充電で最長33kmまで走行できるのも、外出時の安心ポイントです

技術に支えられた機能群による極上の乗り心地


Model Sの上位互換機種となるModel R は、デュアルモーターシステムと90度近くに高くできるハンドルにより、その場で360度旋回できる業界最小クラスの小回り性を実現。さらに、安全性を考慮し、ハンドル舵角時は自動減速するよう制御されているほか、リアスタビライザーやサスペンションを搭載することで走行時の衝撃を吸収し快適な乗り心地も特徴です取り外し可能なバッテリーを採用することで、室内での充電も可能となり保管場所も選びにくいのも嬉しいポイントです

乗る方の体のサイズに合わせてハンドルやシートの位置が調整できるだけでなく、足元のフットプレートが長時間乗車の負担を軽減します。外出先での連絡手段となるスマホの充電も可能で、お出かけに必要な荷物や買ったものも最大10kgまで載せることができます。工具を使うことなく分解できるため、車に積んで家族と一緒にお出かけも楽しめるなど、こうした行き届いた機能により、日々の移動がより快適になることでしょう。

なお、Model SとModel Rには、車体の定期点検や修理対応、乗車中の保険といったサポートがあります。ご本人だけでなく、ご家族などともウィルでの外出情報(機体の位置情報やバッテリー残量、万が一の転倒検知など)を共有できるにスマホアプリを通じたサービスもありますので、安心です。

交通弱者とも呼ばれる高齢者向けの乗り物は、機能性や安全性が最優先されなければなりません。WHILLは、そこにデザイン性を加えることで、日常生活がより楽しく心豊かになるような商品の開発に取り組んでいます。

高齢者はもちろんのこと、あらゆる世代のどのような状態の方にも、安心かつ快適な移動手段を提供するのがWHILLの使命です。これからも「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ことを目指していきます。

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