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海に行くのは心のリハビリ

2年半前の事故により、頚椎損傷を負い、Model Aを1年間ご利用いただいた原澤様は、この秋よりModel Cに切り替えられました。介護保険レンタルでWHILLを利用されています。WHILLが来てからの生活について、原澤様ご夫妻(晃生様、由美子様)にお話を聞きました。

 

以前は手動車いすをご利用されていたんですね。

晃生様:病院では手動車椅子の利用を前提としたリハビリをしていて、退院してからも手動車椅子を使っていました。手動車椅子はスポーティでかっこいいですし、私はトレーニングをしていて車いすを漕ぐこともできますので、「電動車椅子なんて乗っちゃダメだな」と思ってましたね。ですが、街中の段差や悪路は手動車椅子だと思った以上に難しくて、出かけるときはいつも妻が付き添っていたんです。妻の負担も大きかったので、電動車椅子を使い始めることにしました。

 

 WHILLは由美子様たっての希望だったんですね。

晃生様:そうなんです。WHILLは妻が見つけてきました。

由美子様:以前は一般的な電動車椅子も使っていたのですが、夫の隣で歩いていてだんだんと心がしんどくなってしまったんです。自分の思い込みかもしれないけど、「かわいそう、悪いのね」と、人から哀れんで見られているような視線が辛かった。一緒に歩いていて、これからそういうことって一生続くんだなって思ったら、もう外に出るのが嫌になってしまって…。

そんなとき偶然、駅でおしゃれな車椅子に乗った男性を見かけて、「これだ!」って思いましたね。でも、名前が分からなかったので、帰宅してインターネットで「近未来 車椅子」って検索すると出てきました。(笑) WHILLを見たとき、「とにかくこれに乗ってほしい。これに乗ったら、きっとお父さん(夫)がかっこよくなる!」とずっと絶望的だった心が晴れました。これに乗っている夫と2人で外出できると思ったら、すごく嬉しくなったんです。

晃生様:最初は注目されるのが恥ずかしかったのですが、街中でガラス窓に映った自分の姿をふと見ると、やっぱり見た目がかっこよくて、この方がいいなと思いますね。

 

WHILLに乗って行けるようになった場所はありますか?

晃生様:WHILLに乗ってから夏場は毎週のように海に行っています。以前は海沿いをロードレーサーで走ることが趣味だったのですが、正直、けがをしてからは海に行くのが嫌になってしまいました。車いすに乗って海に行くと、元気だった頃の自分と今の自分を比べて、できなくなったことばかり思い出してしまって。でも、WHILLの走破性なら一人で海に行けると知って、思い切って出かけてみたんです。一人で出かけられるようになったことで、今動かない体を受け入れて、そこからどうやって楽しめるだろう、と思えるようになりました。海に行くことは心のリハビリになっています。

由美子様:そうやって夫が外に出るようになってくれて、私としても安心しました。一人で日焼けして帰ってくる夫を見ると嬉しくなりますね。やはり以前の電動車椅子だと、踏切の溝にキャスターがはまってしまわないかとても心配で、どこに行くにも付き添わずにはいられませんでした。WHILLにしてから、そういった不安は解消されました。ベランダから夫が一人で出かけて行く姿を、「いってらっしゃい」と手を振って見送ることなんて、もうできないと思っていました。

 

お気に入りのカラー【ブルー】

もともとブルーが好きで、愛用していたロードレーサーもブルーでした。ロードレーサーで走っていた稲村ヶ崎や鎌倉までの道のりをWHILLでも走ってみようと思います。

 

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